オンラインヨガレッスンの料金、どうする?
オンラインでヨガレッスンを提供するヨガインストラクターが増えてきましたね。そこでレッスン料をどう設定するかが悩みどころだと思います。
通常のレッスン(リアルレッスンと呼びます)の料金を決めるときも、きっといろいろ考えたり、悩んだりしたんだと思います。オンラインレッスンのレッスン料でも、同じように悩むインストラクターが多いと思います。
でも、オンラインヨガレッスンの料金決めのパターンは、実は3つしかないんです。
- リアルレッスンと同じにするか
- リアルレッスンより安くするか
- リアルレッスンより高くするか
この3つだけですね。
聞くところによると、リアルレッスンより「安く」するケースがいちばん多くて、次が「同じ」にするケース。「高く」するケースはほとんどないようです。
オンラインだから安くする?
オンラインレッスンの料金をリアルレッスンよりも安くするとき、どんなマインドがはたらいているんでしょう。
リアルレッスンではできていたけど、オンラインではできないことがあります。オンラインは十分な指導ができず、どうしても内容的に劣ってしまいます。だから、その分を安くしているんです。
そんなマインドがはたらいているのかもしれませんね。または、
この緊急事態なので、本来はレッスンをお休みするところだけど、とりあえずのつなぎとして行なうので安く設定しました。
そんなマインドかもしれませんね。また、これらの複合なのかもしれません。
料金を安くするということは、これまで得られていた収入が減ることを見越しているわけですね。一時的な対応とはいえ、ビジネスが縮小することを受け入れたといえます。でも、もっと他の道はないのでしょうか。
視点を変えてみましょう
ビジネスの縮小を受け入れるのではなく、この状況でも同じ程度の利益は得られないだろうか。何ならこんな状況だからこそ更にビジネスを発展させることはできないだろうかと考えることは、決してまちがいではありません。
そのためには、視点を変えてみることです。
リアルレッスンではできていたのにオンラインレッスンではできないことがある。つまり明らかにクオリティーは下がる。たしかにそれはひとつの視点です。
しかし、別の視点もあります。
オンラインレッスンのほうが劣っている点があるというのなら、逆にオンラインレッスンのほうが優れている点だってあるのではないでしょうか。リアルレッスンではできなかったけど、オンラインレッスンだからこそできることです。
オンラインだからできること
オンラインレッスンだからこそできることといえば、たとえばレッスンの様子を録画して、当日の参加者がレッスン日以外でも自分でヨガができるようにしてあげることだったり(録画の詳細は次項参照)。
プリントなどの補足教材なんかも、リアルレッスンよりも簡単に配布することができます。生徒さん同士のコミュニティづくりも、リアルレッスンより簡単にできる可能性があり、このことが実はとても大きな価値だったりします。ときどき、みんなでリアルに会って懇親会などを開くのも良いかもしれません。
あるいは、リアルレッスンには豪雨や降雪、台風などでレッスンに参加できないとかレッスン自体が開催できないというケースがありますが、オンラインであればそういったことがないのもメリットのひとつです。
また、いままでスマホに触れていなかった生徒さんが、スマホに触れることで先生とのコンタクトがこれまでよりも密に、気楽にできるようになるとか。これは、オンラインレッスンに参加してスマホを使うようになったことで、生徒さんのコミュニケーションの可能性が広がったということでもあります。そんな付加価値をオンラインヨガレッスンによって提供できたということです。
オンラインレッスンだからこそできること、そしてメリットはたくさんありますね。
オンラインレッスン録画に関して
オンラインレッスンの録画に関していえば、今話題のZoomの有料版では、ボタンを押すだけでディスプレイの映像がそのままクラウド(インターネット上のサーバー)に録画されます。
そして、録画のURL(インターネット上のアドレス)を伝えることで、レッスン直後から特定の人(例えば参加してくれた生徒さん)にそれを見てもらえるようにすることができます。
『自分が参加したレッスンは一週間見放題』なんていうサービスも考えられますね。
また、急に都合が悪くなってオンタイムで参加できなくても、別のタイミングで録画レッスンで参加していただくということもできます。こうしたことは、リアルレッスンではできないサービスです。
Zoomで録画の配信をするのに新たな機材や人手は一切不要です(Zoomの有料アカウントは必要ですが)。つまり、インストラクターの労力を追加することなくオンラインレッスンならではの録画コンテンツによるサービスが提供できるわけです。
料金を安くしないために
リアルレッスンで100までできていたことが、オンラインレッスンでは70になってしまう。だから、値段を下げなくてはと思うのであれば、減った30をオンラインレッスンだからこそ提供できるサービスで補えば、金額を変える必要はないですよね。
もっといえば、減った分の30を超える価値を提供できれば、リアルレッスンより高い金額にだってできるということです。
「リアルレッスンとオンラインレッスンが選べるんだったら、私、オンラインを選ぶわ。値段は少し高いけど、こっちのほうが私はお得だと思う」
そんなふうに感じてもらうことだってできるわけです。
まとめ:未来へ向かって
私たちがいま経験している緊急事態も、いつかは収束します。「この緊急事態をなんとかしのぐために」という気持ちもわかりますが、その発想ではなくヨガレッスンの新たなビジネスモデルを模索するつもりで、リアルレッスンよりも大きな収益を上げる勢いで、オンラインヨガレッスンを考えてみませんか。
事態が収束したときに「あれ?ヨガってオンラインレッスンで十分じゃない?」というトレンドができているかもしれません。
「私にはオンラインレッスンが合ってる」と感じて、そのままオンラインでヨガを続けるかたが大半になるかもしれません。それを5Gという通信環境が後押しするかもしれません。
そうなったとき、オンラインレッスンをメニューのひとつとして、正規のレッスン形態として提供できるように今の段階から考えてみませんか。
リアルレッスンと同程度か、高く設定しても、喜んで参加していただけるような状態をぜひ目指しましょう。
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